自衛隊式靴磨きのリアル!元自衛官が実践していた極意!

皆さんこんにちは!

 

自衛隊の日常に興味はあっても実際はどんな生活、どんな仕事をしているのか分からないと思いますが、自衛隊では基本的に自分の事は自分でするという生活です。

自衛官が履いている靴なども自分で磨いています。

私も正直自衛隊に入隊するまでは靴を磨いた事が無かったので、そんなことまで自分でするんだと感心しました。

 

意外とこの靴磨きの技は、自衛隊を退職しても役に立つので、自衛隊での靴磨きの方法が聞いてみたいと思っている方のお役に立てればと思います。

という事で今回は、

  • なぜ自衛隊では靴磨きが重要なのか?
  • 実際に使っていた靴磨き道具
  • KIWIを使った自衛隊式靴磨きのやり方
  • まとめ

の順にお伝えしていきます!

なぜ自衛隊では靴磨きが重要なのか?

まず自衛隊(陸上)が使用する靴は大きく分けて2種類あります。

通常の訓練、戦闘服を着ている時に履く半長靴戦闘靴と制服を着ているときに履く短靴に分かれていて、それぞれ磨き方が異なります。

 

そして、なぜ自衛官にとって靴磨きが重要なのかというと

  1. 命を守る装備
  2. 靴の光り具合は“気合い”の証
  3. 「靴を磨く=自分を整える」

という実用的な部分と精神的な部分で大事な作業になります。

 

命を守る装備

まず第一に体に装着する装備の一つになりますので、自分の命を守る大事な道具だという事。

自分の身が危険な状況になった場合、靴の手入れを怠ったばかりに命を落とす可能性もありますので、常に靴の状態はチェックしておかなければなりません。

 

 

靴の光り具合は“気合い”の証

自衛隊では、「靴がキレイ=気合いが入っている」と見なされます。

上官が見るのはまず服装。

靴がくすんでいたら「気が緩んでる」と判断されても仕方ありません。

私は訓練に出る直前、靴の曇りを指摘され、列から外されて磨き直しさせられた苦い記憶があります。

 

 

「靴を磨く=自分を整える」

最初は面倒だった靴磨きも、だんだんと自分を見つめ直す時間に変わっていきました。

靴の汚れ具合で、1日の充実度や疲労感を確認することも出来ますし、1日の最後に靴磨きをする事によって、1日をやり遂げた達成感も感じる様になります。

 

そして私の場合は、社会に出てからも活きた習慣の一つでもあります。

退官後、営業職に就いてから「足元キレイですね」と言われることが増え、靴が光っていると、それだけで信頼感が上がるんですよね。

自衛隊での習慣が、社会でも役立っていると実感しています。

 

 

 

実際に使っていた靴磨き道具

実際に私が使っていた靴磨きセットとその理由をご説明していきます。

 

必須アイテムは「KIWI」と「ストッキング」

私が使っていたのは、定番のKIWI(キウイ)の靴クリーム(黒)

自衛隊のPX(売店)でも普通に売られていて、みんな当然のように愛用していましたし、おそらく今の現役の隊員も使用しています。

 

そしてもう一つ重要なのが、女性用のストッキング

Tシャツの切れ端などよりも繊維が細かく、クリームをムラなく広げられるんです。

手拭いも悪くはないのですが、やはりストッキングが1番仕上がりが綺麗になります。

 

 

なぜTシャツではなくストッキングなのか?

ストッキングは柔らかく、肌触りがなめらかなので、細かい磨き作業に最適。

特に仕上げの「水滴磨き」でストッキングを使うと、磨き跡が一切残らず、鏡面のようにツヤが出るんです。

 

 

 

KIWIを使った自衛隊式靴磨きのやり方

具体的な自衛隊式靴磨きの方法を説明していきます。

 

基本の流れ(4ステップ)

  • 汚れ・ホコリ落とし
  • KIWIを指で塗る
  • 水滴磨き
  • 仕上げ

 

①汚れ・ホコリ落とし

訓練では靴がドロドロに汚れる事もありますので、ひどく汚れている場合は、水洗いで全体の汚れを落とし、細かい部分はブラシで汚れを落とす。

 

②KIWIを指で塗る

ストッキングを巻いた指で薄く広げる。

 

③水滴磨き

一滴の水をたらして優しく磨き、光沢を出す。

 

④仕上げ

乾いたストッキングで全体を整える。

 

という流れになりますが、その中で特に注意が必要なコツは以下の2点

KIWIは「盛らずに薄く」が鉄則

初心者がやりがちなのが「クリームをたっぷり使う」こと。

でもこれは逆効果。

KIWIは薄く何度も重ねて塗ることで、深みのある輝きが出ます。

 

特に新しい靴の場合は、靴の表面がボコボコ・ザラザラしていますので、早くツルツルにしたい気持ちで靴クリームを厚く塗りたいところですが、結局ムラになって仕上がりが汚くなってしまうので、焦らずじっくり作業していくことが重要です

 

 

“水滴磨き”と“指巻き”のコツ

水滴の量は多すぎず少なすぎずがポイント。

ストッキングは指にしっかりフィットさせて、緩まないように巻きましょう。

ちなみに、私が新隊員の時に習ったのは、水ではなく唾で磨くとより綺麗に仕上がると言われてました。

アリスパックの写真

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は、「自衛隊式靴磨きのリアル!元自衛官が実践していた極意!」と題して、自衛官が靴磨きをする理由やその方法をお伝えしました。

 

自衛隊での靴磨きは、ただのメンテナンスではなく、自己管理と精神統一の習慣でした。

やる前はどうしても「面倒臭い」気持ちになりますが、実際にやってみると、終わった後の綺麗な靴を見て、やり遂げた充実感をきっと味わえます!

KIWIとストッキングという最強タッグで、あなたもぜひ“本当に光る靴磨き”を体験してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました