皆さん、こんにちは!
一般の方々が自衛隊を見る機会と言えば、ほとんど災害派遣の場面ではないでしょうか。
思えば阪神・淡路大震災の頃からそんな認識が一般化していった様な気がします。
自衛隊の災害派遣での活動は、まず最初にする事といえば、被災者の救出、行方不明者の捜索になります。
一分一秒を争う時間との戦いの中で懸命に活動する姿を映像などで見たことがあると思います。
そしてその後の被災者支援も大事な活動の一つになっています。
被災者支援に関しては、民間でも出来る活動ですが、民間で出来る様になるまでは自衛隊が支援する流れになっています。
そんな被災者支援のなかで、水・食糧支援と並んで活動しているのがお風呂に入る機会を提供する事です。
自衛隊のお風呂を使用する事が無い方がいいとは思いますが、万が一の為にも何となくでも覚えておいた方がいいかも知れません。
という事で今回は、自衛隊の災害派遣で使用する野外入浴セットに関する情報をお伝えしていきます!
自衛隊の「風呂任務」とは?災害現場の知られざる仕事
災害といえば、がれき撤去とか救助活動のイメージが強いですよね?
でも実は自衛隊には「お風呂を設置する」っていう、重要な任務もあるんです。
自衛官の間では「風呂部隊」なんて言われたりもしてて、災害派遣の現場ではめちゃくちゃ重要なポジションなんですよ。
自衛隊が持っている「野外入浴セット」っていう装備があって、これはトラックに載せて現地に運び、即席でお風呂を作ることができるスグレモノ。
大人から子どもまで、一度に10人以上が交代で入浴できるレベルのクオリティです。
なぜお風呂が必要なのか?被災者支援の“現実”
避難所って、正直めちゃくちゃ過酷です。
お風呂がないと体が洗えないし、夏場は汗でべたべた、冬場は冷え切って体調を崩す人も多い。
実際に現場に行くと、被災者の方々は3日以上も入浴できていないことなんて当たり前。
「臭くて申し訳ない」って言いながら話しかけてくるお年寄りとか、「お母さんの背中洗いたい」って言ってた小学生とか、言葉にならない想いがそこにはあります。
そんなときに自衛隊のお風呂が完成すると、まさに「命の風呂」。
多くの人が「生きててよかった」と実感できる瞬間になります。
お風呂って、ただ体を洗う場所じゃないんですよね。
体が温まると、心も緩む。避難生活のストレスや疲れが、一瞬でも和らぐ。
その意味で、お風呂は「心の復興支援」なんです。
実際、風呂上がりに「また明日もがんばるよ」って言ってくれる人もいて、それが自衛官にとってもエネルギーになります。
今まで当たり前に入っていたお風呂も、久しぶりに入るお風呂は想像以上に沁みますよ。
元自衛隊員が経験した震災での風呂設営任務
これは自分が体験した、某地震災害での話です。
地震の影響で、水道・電気すべてストップ。
避難所となった小学校のグラウンドに、野外入浴セットを設営する任務が来ました。
当日はあいにくの雨で地面はドロドロ、機材は重く、設営には8時間以上かかりました。
テントを立てて、浴槽を固定して、給湯器をセットして…。
排水用の溝もスコップで手掘りで、「まじで銭湯作ってるんか俺ら…」ってくらいの本気作業でした。
とは言え穴掘りは本職なので問題無いですけどね!
そもそも「お風呂セット」って何?
自衛隊の風呂は移動式!
災害派遣で被災地に行くと、インフラはもちろん食料も水も無いのにお風呂なんてあるわけがない!
そんなときに活躍するのがこの移動式のお風呂。
トラックで運んできて、現地で浴場を組み立て、給湯から排水まで全部やります。
野外入浴セットの中身を紹介
セット内容は以下の通り
- 折りたたみ式の簡易浴槽(3~4人同時に入れるサイズ)
- 灯油ボイラー(自衛官が操作)
- タンクローリーやポンプで水を供給
- 脱衣所・洗い場テント(男女別)
見た目は仮設なんですが、一度入ったら「これマジで最高!」ってなるレベルなんです。
お風呂で心も体もキレイになる!
風呂って、ただ体を洗う場所じゃないんですよね。
体が温まると、心も緩む。
避難生活のストレスや疲れが、一瞬でも和らぐ。
その意味で、お風呂は「心の復興支援」なんです。
実際、風呂上がりに「また明日もがんばるよ」って言ってくれる人もいて、それが自衛官にとってもエネルギーになります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「自衛隊のお風呂セットの仕組みを調査!被災地支援の実体験もお伝えします!」と題して被災地支援に使うお風呂セットについてお伝えしました。
自衛隊の「お風呂セット」は、ただの装備品じゃありません。
現地の人の心を癒し、希望を届ける“湯のチカラ”でありその裏には、自衛官たちの汗と工夫、そして想いが詰まっています。
もし災害が起きたとき、あなたがそのお風呂に入ったら、きっと誰かの努力が感じられるはずです。
いつもありがとうございます!
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